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働き盛りの中高年男性に起こりやすい男性更年期障害(LOH症候群)。
その症状は普段の不調との違いが分かりにくく、症状が現れていても自覚できないことがあります。男性更年期障害の症状が悪化すると、深刻な病気を発症する可能性もあるため、なるべく早い段階で対策したいところです。
しかし、具体的にはどんなサインがあるのでしょうか?その対処方法とは?早期治療による早期改善を目指すためにも、男性更年期障害発症のサインを見逃さないように、それぞれについて知っていきまましょう。
目次
男性更年期障害の主な原因には加齢や生活環境が関わっています。
男性更年期障害は、加齢によるテストステロン(男性ホルモン)の減少が主な原因です。20代に最も分泌量が多くなり、加齢とともに緩やかに減少していきます。
テストステロンは身体・精神・性機能を活性化させて男らしさを保つ働きがあるため、減少することでさまざまな不調が現れます。この体の不調が「男性更年期障害」と呼ばれるものです。
総務省の統計によると、日本の40歳以上の男性人口3,400人のうち約600万人、実に6人に1人が更年期障害の潜在患者であるという推測データが発表されています。(2014年11月時点)
テストステロンは加齢だけでなく、生活習慣に影響を受けて減少することがあります。
男性更年期障害は40代以降の更年期に起こる場合が多く、この世代は仕事の忙しさから生活習慣が乱れやすい傾向にあります。運動不足や睡眠不足、栄養の偏った食事をしている方は、テストステロンの減少を早めているかもしれません。
また、ストレスも大きな影響を与え、男性更年期障害の発症リスクを高めるきっかけになります。日常生活で体の不調が当たり前になっていると、男性更年期障害の症状と気づけないこともあるので発症のサインを見逃さないようにしましょう。
普段の生活の中で感じやすい不調は、男性更年期障害の症状かもしれません。ここでは、その自覚しにくい症状をチェックしてみましょう。
「ちょっとした運動がつらい」「すぐに息切れする」など、若い頃のような体力がなくなったと感じる方は少なくないはずです。体力の変化は、老化や日頃の運動不足、疲れのせいだと思い込んで見逃しやすいところがあります。
男性更年期障害の症状には、筋肉量の低下や動悸、息切れなどの症状が起こるため、体力に変化を感じたら要注意です。
更年期には、責任ある立場になってストレスを感じることも多くなります。部下の仕事ぶりが気に入らなかったり、自分の力不足を実感したりとイライラすることもあるでしょう。しかし、その感情は男性更年期障害を発症していることが原因の可能性もあります。
ホルモンバランスが乱れると自律神経にも影響を与えて、精神が不安定になることも珍しくありません。常にイライラしている状態が続いたら、男性更年期障害を疑ってみてください。
テストステロンは性機能を高めて勃起を促す役割があるため、男性更年期障害を発症することで朝立ちが少なくなる場合があります。
「朝立ちするような年齢ではない」「残業が続いて寝不足だからだ」と思いがちですが、年齢や疲れのせいではない可能性も考えられます。睡眠不足から男性更年期障害を発症して朝立ちが減少していることもあるため、軽く受け止めずにきちんと病院で診察を受けましょう。
すでにお伝えした症状のほかにも、男性更年期障害には身体・精神・性機能にあらゆる症状が起こります。当てはまる症状がないか確認してみましょう。
・関節・筋肉の痛み、多汗、ほてり、疲労感、肥満など
テストステロンの減少によって筋力低下や内臓脂肪の増加が起こるため、筋肉痛や疲労感、肥満などの症状が現れることがあります。普段の生活でも感じやすい不調ですが、症状が続くようなら男性更年期障害を疑ってみましょう。
・うつ症状(気分の落ち込み・無気力など)、不安、集中力の低下など
更年期には、仕事や人間関係のストレスからうつ病を発症する方もいますが、男性更年期障害でもうつ症状が起こります。しっかりと判断できずに、うつ病だと診断されて抗うつ薬での治療を行っていたというケースもあります。
適切な治療を行わないと症状を悪化させる恐れもあるため、男性更年期障害の可能性を感じたら専門病院を受診しましょう。
・性欲の低下、勃起障害(ED、射精障害、頻尿など)
性機能障害は年齢や疲れのせいして放置してしまう方もいますが、男性更年期障害の場合は適切な治療を行うことで症状の改善を図ることができます。性機能に起こる症状は前立腺肥大症や前立腺がんの可能性もあるため、不調を感じたら早めに泌尿器科や男性更年期障害の専門病院に相談してみましょう。
男性更年期障害を見逃さないためのサインについて解説します。
男性更年期障害の症状はひとつではなく、複数の症状が合わさって起こることがあります。さまざまな面の不調が男性更年期障害の症状と一致したら、男性更年期を発症しているかもしれません。
医療機関を受診する際は、症状に合った診療科を選ぶことが大切ですが、複合的に症状が現れている場合は専門病院に相談するのがおすすめです。
女性の更年期障害は、閉経をきっかけに起こる急激な女性ホルモン低下が原因になるため、症状に気づきやすい傾向にあります。しかし、男性更年期障害は閉経のようなはっきりとしたサインがないため、体の不調をサインと感じて見逃さないことが重要です。
体の不調は自分では気づけないこともあるため、自覚症状がない場合でも念のため周りの人に意見を求めて確認してみると良いでしょう。
男性更年期障害の予防や改善のために、日常生活でできる対処法があります。
ぜひ実践してみてください。
テストステロンの減少を抑えるために、適度な運動や栄養バランスのとれた食事を意識的に取り入れてください。
日常的に運動習慣がある方は、テストステロン値が高い傾向にあります。仕事で忙しい方も、軽いストレッチをしたり歩く時間を増やしたりして生活習慣を変えましょう。
人間関係に悩んでいたり、仕事ばかりの生活をしていたりすると、ストレスを溜め込んでしまいます。ストレスの原因をしっかりと把握して、上手に解消するようにしましょう。
過度なストレスは、ストレス状態から守るストレスホルモン(コルチゾール)を増やしてテストステロンの減少を引き起こします。ストレスを溜めないリラックスした時間を意識的に作るようにしましょう。
男性更年期障害の一般的な治療法として「テストステロン(男性ホルモン)補充治療」があります。薬剤やクリームでホルモン量を補う治療で、テストステロンの減少が原因で起きている症状を改善することができます。
男性ホルモン補充治療はテストステロン値を測定し、効果を見極めて治療を進めることが大切です。そのため、男性更年期障害の知識や実績の多い信頼できる病院で治療を行うことをおすすめします。
Dクリニック東京・Dクリニック大阪では、働き盛りの男性の悩みをサポートし、適切な治療で症状の改善を目指しています。
専門クリニックでしか実施されていない『心・体・性』を多角的に特殊な検査(男性力ドック)で正しく見極め、一人ひとりに合った治療を提案します。
男性更年期障害の専門外来を設けているため、男性更年期障害に関するあらゆる症状についてご相談いただけます。
より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「Dクリニック東京の男性更年期外来」をご覧ください。
男性の悩みを扱う専門医師がしっかりと診察しますので、安心してお問い合わせください。
生活習慣やストレスなど、いろいろなことが原因となり男性更年期障害は発症します。
発症する年齢や症状の度合いには個人差があるため、自分では判断しにくい病気です。誤った情報や知識で間違った対処法を続けると、さらにテストステロンを減少させて症状を重くしてしまう場合もあります。
他の病気を併発する可能性もあるため、男性更年期障害のサインに気づいたら、正確に診断してくれる専門クリニックで検査してもらいましょう。
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