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闘う30代の敵!男性更年期障害に負けない生活習慣&治療法教えます

公開日 : 2018.05.21 更新日 : 2023.04.18

男性更年期障害の症状

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男性更年期障害(LOH症候群)というと一般的に更年期と言われる40代〜50代に起こる病気と思われがちですが、生活環境によっては働きざかりの20代や30代でも発症する場合があります。

仕事で闘うことの多い30代男性にとって、身体の不調は敵ともいえるでしょう。しかし、忙しいからと症状を無視するのは大変危険です。

この記事では、男性更年期障害に負けない生活習慣や治療法について詳しく解説します。
思い当たる節がないか、ぜひチェックしてみてください。

1.30代男性は闘いの連続!

働き盛りの30代は仕事面での闘いが多い年代でもあります。仕事熱心で真面目な方ほど体や心に悪影響を与えて、男性更年期障害の原因を作っているかもしれません。

1-1.重い期待と不自由との闘い

30代になると、20代の頃よりも周りからの期待が大きくなり、責任感のある仕事も増えてきます。強いプレッシャーを感じたり、遅くまで仕事をしたりと身体も心も休まる暇がないという方も少なくないことでしょう。

また、中間管理職につく方も多くなる年代ですが、責任がありながら自由も利かないという立場でもあります。会社で部下と上司の板挟みになって、ストレスを溜め込んでしまう方もいらっしゃいます。

1-2.世代ギャップとの闘い

「部下や後輩とのコミュニケーションがうまく取れない」
「部下の気持ちがわからない」

そんな悩みがある方は、意思疎通が取れずにイライラすることもあるでしょう。世代の違いから理解や価値観に違いがあり、情報がうまく伝わないと仕事もスムーズに進みません。

指導力に自信が持てなくなったり自分の仕事量が増えたりすることは、必然的に身体や心に疲れが溜まってしまう原因になります。長期的な疲れが身体に蓄積し、ストレスが解消できない状態が続く方も少なくありません。

1-3.将来への不安との闘い

一度就職したら安泰という時代ではなくなっているため、仕事の安定や給料について不安を感じている方も多いかもしれません。他にも結婚、子供の進学、親の介護、老後の心配など、30代になると将来の不安をリアルに感じやすいという現実があります。

家族や友人に相談もできずに一人で思い悩んでいるという方は、ストレスを溜め込んでしまう場合があるので注意しましょう。

2.ストレスの積み重ねが「男性更年期障害」を呼ぶ

ストレスの積み重ねが男性更年期障害の原因になる可能性があります。
ここでは、発症の原因を解説します。

2-1.男性更年期障害の原因は加齢だけ?

男性更年期障害は、主に加齢による男性ホルモンの低下が発症の原因です。

男性ホルモンは20代でピークを迎えると、その後加齢とともに減少していきます。低下度合いは個人差があり、加齢以外の原因によって男性ホルモンの低下が早まるケースもあります。

年齢に関わらず、更年期以外の男性にも発症する可能性があるのが男性更年期障害の特徴です。

2-2.ストレスを抱える働きざかりの20代・30代も発症する

男性ホルモン値(テストステロン値)の減少度合いが少ない方はストレスも少ない傾向にあるため、仕事や人間関係にストレスを感じていると男性ホルモンの低下が早まると考えられています。

30代は精神的・肉体的なストレスを感じやすい年代です。仕事が忙しくて休む暇もないという方は、気づかないうちに男性更年期障害の症状が現れているかもしれません。
またストレスだけでなく、生活環境の乱れも男性ホルモンの量に関係してくると言われています。

3.30代の敵「男性更年期障害」の症状とは?

男性更年期障害になると、【身体症状・精神症状・性機能症状】が現れます。身体の不調を感じている方は、男性更年期障害の症状をチェックしてみましょう。

3-1身体に現れる症状

・骨・関節・筋肉の痛み
・発汗・ほてり・のぼせ(ホットフラッシュ)
・睡眠障害
・記憶力・集中力の低下
・疲労感
・筋肉量の低下
・頭痛
・めまい

男性ホルモンの低下が自律神経や脳の認知機能に影響を与えて、身体症状が起こることがあります。日常的な疲れと間違えやすい症状もあるため、見過ごさないように気をつけましょう。

3-2.精神に現れる症状

・抑うつ(憂うつ感・気分の落ち込み)
・イライラ
・不安感
・無気力

なんでもないことでイライラしたり、気分が落ち込むうつ症状が続いたり、やる気が起きなかったりする場合は、男性更年期障害の精神症状の可能性があります。

3-3.男性機能に現れる症状

・ED(勃起不全)
・朝立ちの減少
・性欲減退
・頻尿

男性機能の症状は自分だけの問題ではなく、夫婦やパートナーとの性生活にも影響を与えます。市販薬などで対処せずに、正しい対策をとることが重要です。

4.男性更年期障害に負けない生活習慣

生活習慣を見直して、男性更年期障害に負けない体を作りましょう。
ここでは、日常生活での改善ポイントを紹介します。

4-1.ストレス解消を飲酒・喫煙に頼らない

ストレスを解消したい気持ちから、お酒やタバコが過剰になる場合があります。過度な飲酒や喫煙は男性ホルモンを低下させたり、肥満や生活習慣病などを引き起こしたりする可能性があるため注意が必要です。

「タバコが吸えないとイライラする」
「記憶がなくなるまで飲んでしまう」

そんな状況が続いている方は、お酒やタバコに頼りすぎないようにしましょう。

4-2.適度な運動でストレス発散!

運動不足は男性ホルモン低下につながり、肥満や筋肉量の低下を助長するケースがあります。

適度な運動は男性ホルモンの分泌量を増やすため、軽いジョギングや筋トレをすると男性更年期障害の予防・改善に役立ちます。運動する時間がない方は、仕事の合間にストレッチをしたりなるべく階段を登るようにしたりするなど、習慣的に体を動かすように意識しましょう。

4-3.快適な睡眠でストレスを癒す

睡眠は「脳」を休ませて回復する役割があります。また、睡眠中は男性ホルモンの分泌が増えるため、睡眠が十分でないと男性ホルモンを低下させることになります。

睡眠不足で疲れやストレスがたまっている方は、男性更年期障害だけでなく生活習慣病やうつ病などのリスクも高くなるので、熟睡できる質のいい睡眠を心がけましょう。

4-4.食事でストレスに対抗する

男性ホルモンを高めるには、男性ホルモンの分泌を促す栄養をきちんと摂ることが大切です。

【おすすめの栄養と食材】
・含硫アミノ酸:玉ねぎ
・良質なタンパク質:大豆・卵・牛乳・肉・魚
・亜鉛:牡蠣
・ビタミンE:アボカド・ナッツ類

簡単な食事で済ましている方や、好きなものばかりたくさん食べてしまう方は、バランスのとれた食事を意識しながら必要な栄養素を摂取しましょう。

5.治療で男性更年期障害を打倒する!

男性更年期障害は医療機関で正しく治療すれば改善することができます。
一体どのような治療法があるのでしょうか?

5-1.男性ホルモン補充治療で改善!

男性ホルモンを補うために、注射やクリームでテストステロンを体内に取り入れる治療を「男性ホルモン(=テストステロン)補充治療」といいます。テストステロン値が低い場合は、基本的にこの男性ホルモン補充治療を行います。

注射なら2〜4週間に1度投与し、3ヶ月ごとに効果を判定して一定期間治療を続けます。ただし、前立腺肥大症やがん疾患を抱えている場合はそれぞれに合った治療法の選択が必要なため、その他持病のある方は必ず医師に相談しましょう。

5-2.漢方との併せ技!

男性更年期障害の治療には、男性ホルモン補充治療が適用されるのが通常です。しかし、医師によって治療が難しいと判断された場合や、症状が軽い場合は漢方薬を用いて治療を行うこともあります。

【男性更年期障害に用いる漢方薬】
・当帰芍薬散
・加味逍遙散
・八味地黄丸
・補中益気湯
・柴胡加竜骨牡蛎湯

漢方薬は身体への負担が少なく、幅広い症状をひとつの薬で緩和できるのがメリットです。ただし、あくまでも症状が軽いケースに限られますので、ホルモン補充療法と併用して改善効果を高めることが多いようです。

5-3.治療の強い味方は専門クリニック

その他、症状に合わせて抗うつ薬やED治療薬などで治療する方法もありますが、男性更年期障害の治療で大切なのは、自分にあった最適な治療を受けることです。症状に合わせて内科・泌尿器科・精神科などで診察を受けることができます。

根本的に症状を改善したいという方には、専門クリニックがおすすめです。
男性更年期障害のための検査で症状を把握し、知識や治療実績の多い専門の医師の診察によって治療方針を見極めてもらえます。

正しい治療で早期的に改善を目指すためにも、まずは専門クリニックに相談してみましょう。

6.闘う30代のお悩みは、男性の専門クリニックに相談しましょう!

仕事へのモチベーションを維持して健康に過ごすには、早めに不調の原因を把握して治療を行うことが大切です。

Dクリニック東京・Dクリニック大阪では、男性更年期障害の専門外来を設けており、ストレスや生活習慣による男性更年期障害にも患者様にあった治療法で適切に治療しています。

さまざまな不調がある方や、人には相談しにくい症状のある方はまずは相談しましょう。

より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「Dクリニック東京の男性更年期外来」をご覧ください。

男性更年期障害を攻略するなら専門クリニックへ!

女性の更年期障害は、閉経前後の急激な女性ホルモン低下によるホルモンバランスの乱れが原因で起こるため、症状に気が付きやすい傾向があります。しかし、男性更年期障害は加齢や生活習慣・ストレスに影響を受けて発症するため、非常に認識しづらく治療が遅れてしまうのが難点です。

30代の男性も「ただの疲れ」と甘く見ては危険です。身体の不調を感じたら生活習慣を正すように気をつけて過ごし、それでも改善しない場合には一度専門クリニック相談してみましょう。

 

 

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