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こんな症状は要注意!男性更年期(LOH症候群)の特徴と治療期間

公開日 : 2018.06.01 更新日 : 2023.04.18

男性更年期障害の症状

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めまいや疲労感、憂鬱感など、原因のわからない体調不良。実はその症状は男性更年期障害かもしれません。
LOH症候群(加齢性腺機能低下症・加齢男性性腺機能低下症候群)とも呼ばれる男性更年期障害は、幅広い年代の男性に起こる病気です。症状に気づかずに悪化してしまうケースもあるため、早期発見が早期改善のカギとなります。
そこで今回は、男性更年期障害の特徴や症状、治療期間について解説していきます。体の不調を感じている方はチェックしてみましょう。

 

1.男性更年期(LOH症候群)は40代で発症しやすい?

女性の更年期障害の場合は閉経前後に起こる女性ホルモンの低下が主な原因で、年齢を重ねると症状が治まるのが一般的です。

一方、男性更年期障害の場合は、男性ホルモンの低下が主な原因となります。

男性ホルモンは20代をピークに徐々に低下し、ストレスや生活習慣の影響を受低下が早くなることがあります。働き盛りの中高年男性に発症するケースが多いのはそのためです。低下の度合いは個人差がありますが、一般的に男性ホルモンの低下が顕著にあらわれるのが40代での発症が多くなってきます。しかし、若い世代でもかかるケースもありますので体の不調や意欲の低下を感じたら専門の医師に相談することをお勧めします。

 

1−1.年代によって原因の異なる2つの男性更年期障害

男性更年期障害は、発症時期によって2種類に分けることができます。それぞれの特徴を見てみましょう。

【初期の男性更年期障害】
・40〜50代に症状が現れる
・ストレスに大きな影響を受けて発症することが多い
・初期に精神症状を感じることが多い

【熟年期の男性更年期障害】
・60代以降に症状が現れる
・運動不足や乱れた食生活など不摂生な生活習慣の影響を受けて発症することが多い
・初期に身体症状を感じることが多い

40〜50代に起こる男性更年期障害は、男性ホルモンの急激な低下から自律神経障害やうつなどの精神症状が強く出る傾向にあります。60代以上の熟年期障害は筋力低下や体調不良を初期に感じやすいのが特徴です。
更年期障害に悩まなかった方でも、熟年期になって症状が現れることがあるので更年期といわれる年齢が過ぎても油断は禁物です。

 

2.こんな症状は要注意!男性更年期(LOH症候群)の特徴は?

男性ホルモン(=テストステロン)は、筋肉を強くしたり性機能を正常に保ったりする働きがありや、意欲を高める働きなど、身体だけでなく精神的にも影響を与えています。男らしい体や心を作る大きな役割があるため、低下するとさまざまな症状が現れるのが特徴です。
どのような不調が現れるのか代表的な症状をチェックしてみましょう。

 

2−1.心身それぞれに症状が現れる

【主な精神症状】
・意欲の低下
・憂鬱感
・不安感
・イライラ

【主な身体症状】
・関節痛・筋肉痛
・筋力低下
・ほてり
・めまい
・多汗
・肥満
・疲労感
・睡眠障害

【主な性機能症状】
・頻尿
・ED
・性欲の低下
・朝立ちの減少

 

男性更年期障害の症状は疲れや年齢のせいと軽く考えてしまうものもありますてしまいがちです。。日常的に体の不調や精神的なストレスを感じている方は、なかなか症状に気づけないかもしれません。少しでも体調に変化を感じたら、病院へ相談するようにしましょう。

また、男性更年期障害は性機能低下の症状を感じることもありますが、「病院に行くのが恥ずかしい」「もう歳だからしかたない」と理由をつけて諦めてしまいがちです。
性機能障害の原因が男性更年期障害の場合、正しいケアで改善する可能性もあります。パートナーや夫婦関係を円満に保つためにも、自己判断で放っておかないようにしましょう。

 

3.個人的なケアで男性更年期(LOH症候群)症状を改善

男性更年期障害の症状を改善するには、生活習慣の見直しも重要なポイントです。日常的にできるケアを紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

 

3−1.運動を習慣づける

筋トレなど適度な運動は男性ホルモンの向上に役立ちます。運動はストレス解消にもなるため、普段運動不足を感じている方は休日に体を動かすことからはじめてみましょう。
ただし、過度な運動は逆効果となり、男性ホルモンを低下させる原因になる場合もあるのでやりすぎないように注意しましょう。

 

3−2.質の良い睡眠

男性ホルモンは眠っている間に分泌されるため、睡眠時間が足りていなかったり、質の良い睡眠がとれていなかったりするとホルモン低下の原因になります。
眠る前にお風呂につかるなどリラックスする時間を作り、しっかりと睡眠がとれるように睡眠環境を整えるのがポイントです。「夜更かしが多い」「ストレスでよく眠れない」という方は、質の良い睡眠をとるように生活習慣を見直してみましょう。

 

3−3.栄養バランスのとれた食生活

食生活を整えることも男性更年期障害の予防・改善には大切です。良い栄養を意識して摂るようにしましょう。

【おすすめの栄養】
・良質なタンパク質(大豆・卵・牛乳・肉類・魚類など)
・亜鉛(牡蠣など)
・ビタミンE(レバー・カツオ・うなぎなど)
・ビタミンB(アボカド・ナッツ類など)
・含硫アミノ酸(玉ねぎなど)

効果的な栄養でもそればかり食べればいいというわけではありません。男性ホルモンを高めるのに効果的な栄養と合わせて、他の栄養もバランスよく取り入れることが大切です。食べ過ぎ飲み過ぎに注意して、規則正しい食事を意識しましょう。

3−4.楽しみを見つける

仕事に追われてストレスがたまる生活をしていたり、定年後に社会との関わりがなく引きこもりがちになっていたりすると、男性更年期障害の発症リスクが高まる場合があります。
ドキドキワクワクすることは男性ホルモンの分泌にとても効果的なので、スポーツやカラオケ、芸術活動など自分が心から楽しいと思えることをはじめてみましょう。

 

4.病院で男性更年期(LOH症候群)を治療するなら?

根本的に男性更年期障害を改善する場合は、やはり医療機関での治療が必要になります。
しかし実際に受診する場合、どの診療科に向かえば良いのでしょうか。

 

4−1.症状によって受診すべき科が異なる

男性更年期障害の症状は人によって異なります。自分の症状をチェックして、当てはまる診療科に相談してみましょう。

・身体症状(筋力低下、めまいなど)→内科
・精神症状(憂鬱感、イライラなど)→精神科・心療内科
・性機能症状(頻尿、性機能障害など)→泌尿器科

男性更年期障害は他の病気の症状と判別がしにくいケースもあります。男性更年期障害の症状に詳しく、正しい診断をしてくれる病院に相談するようにしましょう。

 

4−2.専門外来に相談する

男性更年期障害はひとつの症状だけでなく、いくつかの症状が複合的に現れることが多くあります。「症状が複数ある」という方は、男性更年期専門外来のある医療機関へ相談しましょう。
男性更年期障害を専門に扱う医療機関では多くの症状を診てきている専門医師が診察を行い、一般病院よりも詳しい検査で症状を診断できます。豊富な治療実績で自分に合った治療法を正しくはじめることができるのでおすすめです。

 

5.男性更年期(LOH症候群)の治療期間はどれくらい?

医療機関の診察では血液検査などで男性ホルモン値(遊離テストステロン値)を測り、適切な治療方法を診断します。治療方法は注射によるテストステロン(男性ホルモン)補充治療が一般的ですが、症状が軽い場合は漢方薬など他の治療方法で改善を目指すケースもあります。

症状の度合いや治療方法によって治療期間は異なります。症状によっては半年~1年程度で症状の改善を目指せる場合もありますが、症状が重い場合は長期的な治療が必要になります。治療期間は一人ひとり違うので、きちんとした専門の医療機関で適切な診察を受けることが大切です。
また、医療機関での治療だけでなく、生活環境を整えて症状を悪化させないようにすることが改善の近道にもなります。
自己対策のみで改善しようとして、かえって症状を悪化し、治療期間が長くなるようなことのないように、気になる症状があったら早めに専門医に相談しましょう。

 

6.Dクリニック東京・Dクリニック大阪では、症状別の適切な治療が行われています!

Dクリニック東京・Dクリニック大阪では、血液検査だけでなく筋肉量、血管年齢、骨密度などを測定する「男性力ドック」で、男性更年期障害の可能性を的確に診断してもらえます。
より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「男性更年期 専門外来での治療について」をご覧ください。

治療が必要な場合はテストステロン(男性ホルモン)補充治療を行うのが基本ですが、前立腺癌など持病がある方は男性ホルモン補充治療を行えない場合もあります。その際は、患者様一人ひとりに合った効果的な治療が提供されます。
正しい治療で早期改善を目指すためにも、男性更年期障害の自覚症状を感じたら早目に専門の医師に相談しましょう!

 

男性更年期(LOH症候群)の最短治療を目指す専門病院

体や心に不調を感じると、日常生活にも大きな影響が出るものです。男性更年期障害は若い世代から更年期を過ぎた世代まで幅広く発症するため、どの年齢の方も油断できません。
放っておくと症状が重くなり、他の病気を併発する可能性もあります。早期的発見が最短治療につながりますので、思い当たる症状を感じたら専門の医療機関で診断してもらいましょう。

 

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