男性更年期がわかる基礎情報

40〜50代は危険…?人生の円熟期に脅かす「男性更年期障害」

公開日 : 2018.06.08 更新日 : 2023.04.20

男性更年期障害の症状

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更年期障害は女性のものというイメージがありましたが、近年では男性にも起こる病気ということがわかってきました。しかし、女性の更年期障害よりも男性更年期障害は症状に気が付きにくく、兆候があっても見過ごしているケースが多くあります。

男性更年期障害がどのような病気なのかを知るために、特徴や症状、予防対策につながる生活習慣についてチェックしておきましょう。相談する診療科や治療法についても詳しく解説しますので、原因のわからない体の不調を感じている方はぜひ確認してみてください。

 

1.男性更年期という症状

男性更年期障害は「LOH症候群(late onset hypogonadism)」、「加齢性腺機能低下症」とも呼ばれ、加齢によって男性ホルモン(テストステロン)が低下することで体の不調が起きている状態をいいます。
男性ホルモン(テストステロン)は男らしい体や心を作る大きな役割があり、身体・精神・性機能に大きな影響を与えています。そのため分泌量が低下すると、あらゆるところに症状が現れるのが特徴です。

 

1−1.40〜50代は発症しやすい?

男性ホルモンは20代をピークに徐々に低下がはじまります。ホルモン低下は加齢だけでなく、ストレスや生活習慣の影響を受けて低下を早めるため、仕事でのストレスが多く、不規則な生活習慣になりやすい40~50歳代の中高年男性に発症するケースが大多数です。

ただし、生活環境や生活習慣によって減少の度合いに個人差があることから、ホルモン量を低下させる要因があれば、20代や30代、60代以降の男性にも症状が現れる場合があります。女性の更年期障害の場合、一般的に閉経前後の急激な女性ホルモンの変化によって発症しますが、男性更年期障害は発症年齢が特定しにくいため、40〜50代以外の方も注意が必要です。

 

2.勃起不全やうつ症状など、さまざまな男性更年期の症状

男性更年期障害は疲労感や筋肉低下、勃起不全など、「日頃の疲れ」や「年齢による体調の変化」と間違えやすい症状が起こります。男性ホルモンは知的活動(認知機能、記憶機能)にも影響を与えるため、ホルモン分泌が減ることで集中力や記憶力の低下が起こる場合もあります。

「物忘れがひどくなってきた」「仕事に集中できない」などの不調があっても、年齢のせいだ、よくある事と流してしまいがちですが、実は男性更年期障害の兆候かもしれません・・・!

また、憂うつ感や不安感、ほてり、不眠など、自律神経失調症やうつ病と同じような症状が男性更年期障害が原因で引き起こされていることもあります。
うつ病と診断されて治療を行っているにも関わらず症状が良くならないという場合は、男性更年期障害の可能性も考えられます。

 

3.男性更年期を予防・対策するための生活習慣

男性ホルモンの低下を抑えるには、生活習慣を見直すのも大切なこと。40代を超えるとフットワーク軽く生活自体を変えることは難しいですが、自分の生活習慣の見直しを図り、男性更年期障害の予防や改善に役立てましょう!
どのような生活習慣が効果的なのか、以下をチェックしてみてください。

 

3−1.十分な睡眠

睡眠中はストレス解消や疲労回復など、体のメンテナンスをするために大事な時間です。
睡眠時間が足りていなかったり、質の悪い睡眠をとっていたりすると十分に回復ができず、男性ホルモンが低下しやすい状況を作ってしまいます。また、男性ホルモンは眠っている間に分泌されやすくなるため、睡眠障害はホルモンバランスを乱す原因になります。
男性更年期障害の予防や改善をするためには、睡眠時間をしっかりと確保し、眠りにつきやすい睡眠環境を作るように心がけましょう。

 

3−2.テストステロンを増強する食べ物

男性ホルモンを効率良く分泌させる体を作るには、テストステロンを増強する食べ物を口にするのも有効です。
精がつくといわれている食べ物は男性ホルモンの一つデヒドロエピアンドロステロンの値をあげるといわれているため、、ニンニクや玉ねぎなどを積極的に摂取しましょう。また、肉類や魚類・乳製品などからだの基盤となる良質なタンパク質を摂るのもおすすめです。
忙しくて食事に気を遣っていないという方は、栄養バランスの良い食事を規則正しく食べることを意識することから始めてみてください。

 

3−3.適度な運動

筋肉に刺激を与えるとテストステロンの分泌が増えるため、適度な運動を日常的に行っている方は男性更年期障害の発症リスクが低くなると言われています。反対に過剰な運動は男性ホルモンを低下させるので、運動がいいからといって激しいトレーニングをする必要はありません。
運動不足を感じているなら、階段の上り下りや筋トレ、ジョギングなど少し汗をかく程度の運動をはじめてみましょう。

また、脳への刺激も男性更年期障害の予防改善に最適です。競い合うスポーツや好奇心が刺激されるようなゲーム性のある運動を取り入れることをおすすめします。

 

4.男性更年期症状を病院に相談するなら何科?

男性更年期障害の症状は自己判断が難しいため、症状を感じたら病院に相談するのが早期改善のポイントとなります。
診療科は泌尿器科を受診するのが一般的ですが、ここでは具体的にどのような治療が行われるのかを見てみましょう。

 

4−1.一般的に受診をすすめられる泌尿器科での治療方法

病院では、まずテストステロン値の測定を行い、男性更年期障害の可能性を探っていきます。他の検査をあわせて行う場合もあり、総合的な診断結果からもっとも適切な治療方法で改善を目指します。
男性ホルモンの低下が原因となる男性更年期障害は、基本的に「テストステロン(男性ホルモン)補充治療」で治療を行います。テストステロン剤を定期的に注射して、足りなくなっている男性ホルモンを補う治療方法です。また、症状に合わせて漢方薬やED治療薬、抗うつ剤などが処方されるケースもあります。

 

4−2.テストステロン(男性ホルモン)補充治療について

男性ホルモン補充治療の副作用発症率は少ないですが、肝機能障害や多血症、浮腫(むくみ)などの症状が起こる可能性が考えられます。
また、前立腺がん・前立腺肥大症を患っている方は、男性ホルモン補充治療を行うと身体に影響をおよぼす可能性があるため、男性更年期障害について知見の深い医師の判断を仰ぐことが大切です。

ホルモンを体内に注入することに不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、男性ホルモン補充治療は正しく行えば安全性も高く、効果が得られる治療方法です。慎重に治療効果を確認しながら適切に進めるためにも、信頼できる医師に相談しましょう。

 

4−3.なんとなく不安で…という場合は専門外来の受診を

身体症状がある場合は「内科」、精神症状がある場合は「精神科」や「心療内科」でも相談できます。また、最近では男性更年期障害を専門に扱う専門外来も増えてきています。
「男性ホルモン補充治療になんとなく不安がある」「男性更年期障害の症状をきちんと診断してほしい」という方は、専門外来を受診してみましょう。
専門外来なら男性更年期障害の症状に詳しく、男性ホルモン補充治療の治療実績が多い専門医師の診察を受けられます。男性更年期障害かわからない症状でも複合的な検査できちんと症状を見極めてくれるので安心です。

 

5.Dクリニック東京・Dクリニック大阪では男性更年期の症状を早期改善へと導きます!

Dクリニック東京・Dクリニック大阪では男性更年期障害の専門外来を設けているため、男性更年期障害の知識が深く、多くの症状を治療してきた専門の医師による診察を受けられます。男性ホルモンは心身の働きに影響を与えていることから、その症状も多岐にわたります。
きちんと症状を見極められるように、「男性力ドック」で総合的な検査を行い、診断結果から患者一人ひとりに合った治療方法で早期改善へと導いてくれます。自分の症状に不安を感じている方、最善策で治療を目指したい方はぜひ一度相談しましょう。

 

症状の度合いに関わらず的確に対応する専門病院

男性更年期障害の症状は心身ともに幅が広く、自分ではなかなか気づけないことがあります。そのため、心身ともに起こる不調は日常的な疲れや年齢のせいだと理由をつけて、対策をとらずに放置してしまう潜在患者数は非常に多いのです。

症状が悪化すると日常生活に支障が出るようになり、仕事や人間関係がうまくいかなくなるという事態を招いてしまうかもしれません。だからこそ症状が重くなる前にきちんと対策をとることが大切です。なんとなく不調が続いているなと感じたら、症状の度合いに関わらず専門病院を受診してみましょう。

より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「Dクリニック東京の男性更年期外来」をご覧ください。

 

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