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手軽な対策方法は?LOH症候群の症状を改善へと導くサプリも紹介!

公開日 : 2018.06.08 更新日 : 2023.04.20

男性更年期障害の症状

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日本での潜在患者数は600万人ともいわれている男性特有の疾患、男性更年期障害(LOH症候群)。体や心にあらゆる不調を起こすことから、適切に対策をとらないと日常生活に大きな支障をきたす場合もあります。
(※データ参考:NHK クローズアップ現代 がんや認知症も!? コワ~い“男の更年期障害”)

今回の記事では、LOH症候群の特徴や症状、生活の中でできる対策、おすすめサプリ解説します。体調の変化を感じている方は症状が重くなる前にチェックしましょう!

 

1.LOH症候群とは

まず、LOH症候群がどのような疾患なのかを把握しておきましょう。ここでは、その特徴や女性の更年期障害との違いを解説します。

 

1-1.男性版更年期障害のこと

「LOH症候群( late onset hypogonadism )」は、「加齢男性性腺機能低下症候群」とも呼ばれている症状で、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の低下から起こる疾患です。40代〜50代の中高年男性に発症しやすい傾向があり、「男性更年期障害」とも呼ばれています。
心身ともにさまざまな症状が現れますが、日常的な疲れや年齢による老化と間違えやすいことから自己判断が難しいのが特徴です。また、複合的に症状が現れる場合もあり、同時に起きるいくつもの不調に苦しむ方もいます。

 

1-2.女性の更年期障害との違いは?

更年期障害と聞くと、女性の疾患というイメージを持っている方も多いことでしょう。女性の更年期障害は閉経時の急激な女性ホルモン低下が主な原因となり、閉経前後に不調が起こるのが一般的です。症状の重さや期間は人によって異なりますが、5年程度で治る方が多く、年齢を重ねるごとに更年期症状が緩和する傾向にあります。
男性更年期障害と呼ばれるLOH症候群は更年期男性に起こるだけでなく、30代や60代以降の男性にも発症する可能性があります。発症期間にも個人差があり、年齢を重ねたからといって症状が和らぐことはありません。また、閉経のようなサインがないため、男性ホルモン低下からくる不調と気づかず、症状を見過ごしてしまうケースもあります。

 

2.LOH症候群の症状&原因は?

LOH症候群になると、具体的にはどのような症状が起こるのでしょうか。発症の原因と合わせて確認してみましょう。

 

2-1.発症する原因は?

男性ホルモンは身体・性機能・精神に作用し、男性らしい体や心を作る効果があります。
主な働きとしては、

・骨や筋肉を強化
・内臓脂肪増加の予防
・男性機能・性欲の維持、向上
・動脈硬化の予防
・認知機能
・意欲アップ
・判断力・決断力

などが挙げられます。
男性ホルモンは20代をピークに、加齢とともにゆっくりと減少していくのが自然です。しかし、加齢だけでなく生活習慣の乱れやストレスも男性ホルモン低下を引き起こすきっかけとなるため、中高年男性以外でもLOH症候群を発症することが少なくありません。

真面目でストレスを溜めやすい方や、不摂生な生活をしている方は睡眠の質が低下したり、必要な栄養が摂取できていないなどが要因となり発症リスクが高くなるので注意しましょう。

 

2-2.身体面

LOH症候群を発症すると、次のような身体症状が現れます。

【主な身体症状】
・骨・関節・筋肉の痛み
・筋力低下
・めまい
・ほてり
・多汗
・睡眠障害(寝つきが悪い・不眠など)
・集中力低下
・記憶力低下
・性機能障害(勃起障害・性欲減退・朝立ちの減少など)
・頻尿

身体的な変化や男性機能の低下を感じたら、疲れや年齢のせいと思い込まずに病院を受診してみましょう。

 

2-3.精神面

精神面においては、次のような症状が現れることがあります。

【主な精神症状】
・憂うつ感
・いらだち
・不安
・だるさ
・意欲低下
・疲労感

LOH症候群の精神症状は、うつ病や自律神経失調症と同じような不調が起こる場合があります。気分の落ち込みやイライラがある場合は、一度専門の医師に相談してみましょう。

 

3.生活の中でできるLOH症候群対策は?

LOH症候群の予防・改善をするなら、生活の中でできることからはじめてみましょう。忙しい方でもできる簡単な対策法を実践してみてください。

 

3-1.無理のない適度な運動

男性ホルモンは運動不足によって低下することもあるため、日常的に運動を取り入れることでLOH症候群を対策することができます。
男性ホルモンの分泌を高めるためには、運動をして筋肉を刺激するのがポイントです。普段から動く機会が少ない方は、移動に階段を使うようにしたり、軽い筋トレをはじめてみたりすると良いでしょう。
激しすぎる運動は反対に男性ホルモンを低下させてしまうので、やりすぎに気をつけながら実践してみてください。

 

3-2.質の高い睡眠

睡眠中は男性ホルモンの分泌が高まる大切な時間です。夜更かしが多かったり、浅い眠りが続いていたりすると男性ホルモン低下の原因を作ってしまいます。
ただ眠れば良いというわけではなく、質のいい睡眠をとることが大事ですから、寝室を適温に保つなどして睡眠環境を整えるようにしましょう。また、湯船に浸かって心身をリラックスさせたり、眠る前はパソコンやスマホを触らないようにしたりするのもおすすめです。

 

3-3.精力のつく食材を摂取

LOH症候群対策には、男性ホルモンを増やす食事を摂るのも効果的です。ニンニクや玉ねぎ、牡蠣などは、男性ホルモンの増加を助ける栄養が入っています。また、肉類や魚類、乳製品などに含まれる良質なタンパク質も摂るようにしましょう。
LOH症候群だけでなく、健康維持には栄養バランスのとれた食事が基本になります。仕事が忙しくて不摂生な食事をしている方は、普段の食生活を見直してみましょう。

 

4.食事対策は難しい…それならサプリで!

食事での栄養が偏りがちな方は、サプリメントを使って補う方法もあります。どのようなサプリがLOH症候群対策に有効なのかチェックしてみましょう。

 

4-1.性機能に不安アリなら「亜鉛」

牡蠣に含まれる「亜鉛」は、主に皮膚や骨、筋肉、肝臓などに含まれていて、成人の体内には約2gが存在しています。セックスミネラルとも呼ばれる栄養素で、男性ホルモンの生成にも関わっていることから、不足すると男性ホルモンの低下からくる性機能障害を引き起こす場合があります。
まずは栄養バランスのとれた食事を心がけるようにして、亜鉛不足が考えられる場合は、サプリを効果的に活用しましょう。また、玉ねぎやにんにくに含まれている「アリシン」という成分と「ビタミンB1」を同時に摂取することで、亜鉛と同じような効果をもたらすと考えられています。
それぞれのサプリを試して、自分に合っているものを使用してみてください。

 

4-2.男性の強い味方「マカ」

「マカ」は、ホルモンバランスや自律神経を整える効果があると考えられていることから、LOH症候群の症状緩和に役立てられます。
血流改善効果による性機能向上が期待できるアルギニンをはじめ、必須アミノ酸や鉄分、ビタミン、カルシウムなど豊富な栄養が含まれているのが特徴です。滋養強壮、集中力の向上、疲労回復など多くの改善効果が期待できます。

 

4-3.マカより強力!「クラチャイダム」

ブラックジンジャー、黒ウコンとも呼ばれる「クラチャイダム」は、タイ原産の生姜の一種です。マカよりもアルギニンが多く含まれているため、血流増進効果による性機能向上、滋養強壮や疲労回復などの効果が期待できます。
サプリは栄養不足を補うのに便利なアイテムですが、過剰摂取には注意が必要です。副作用が現れる可能性もあるため、適正量を守って摂取してください。
自分に向いているサプリを知りたい方は、専門の医師に相談してから使用すると良いでしょう。

 

5.サプリよりも確実に症状を改善するなら男性更年期のある外来へ!

生活習慣を正し、更年期サプリを活用することは日常的な対策として有効です。しかし、症状を根本的に改善するなら、病院での診察が必要になります。

Dクリニック東京・Dクリニック大阪では、男性ホルモン値(テストステロン値)を測定する血液検査を含んだ「男性力ドック」を実施しています。症状がLOH症候群によるものかを正確に診断して、男性ホルモン投与を行う「テストステロン(男性ホルモン)補充治療」など、症状・体質に合わせてもっとも患者に適した治療が提案されます。

LOH症候群の症状を自己判断するのは難しいため、少しでも不調を感じたら男性更年期専門外来のあるDクリニック東京・Dクリニック大阪に相談してみると良いでしょう。

より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「Dクリニック東京の男性更年期外来」をご覧ください。

 

一人ひとりの症状に合わせた治療を提案する専門の病院

LOH症候群は泌尿器科や精神科、内科などの診療科でも相談できますが、もっとも適切な治療を望むなら男性更年期外来のある病院がおすすめです。
一般病院よりも詳しい検査で症状を診断し、その分野で活躍する医師による診察を受けられるため、自分に合った最善の治療をはじめることができます。
治療と併せて生活習慣の改善指導も受けられるため、自己流の対策をとっても効果が現れなかった方や生活を見直すポイントが知りたい方は、一度病院にご相談されることをおすすめします。
症状を長引かせないためにも早めに治療を行いましょう。

 

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