男性更年期がわかる基礎情報

さまざまな症状が現れる男性更年期障害。治療は専門医師のいる専門外来がいい?

公開日 : 2018.06.01 更新日 : 2023.04.20

男性更年期障害の症状

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寝つきが悪くてよく眠れなかったり、意欲がわかなくて仕事に集中できなかったりしているなら、男性更年期障害の可能性が考えられます。
早い方では30代で発症してしまう「男性更年期障害」。治療するには男性更年期障害を専門に扱う医療機関が最適です。
今回は、男性更年期障害の主な症状や副次的要因、専門外来で治療するメリットについて詳しく解説します。
体に不調を感じている方はぜひチェックしてみましょう。

 

1.男性更年期障害の主な症状

男性更年期障害(LOH症候群)を発症すると、身体・精神・性機能に症状が現れるようになります。主な症状には、無気力や集中力の低下、不眠、イライラ、筋肉低下などがあり、勃起障害など男性機能に異常があらわれることも多くあります。

「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群)診療の手引き」では、LOH症候群の症状や徴候をこのように挙げています。

 

LOH症候群の症状および徴候
1)リビドー(性欲)と勃起能の質と頻度,とりわけ夜間睡眠時勃起の減退
2)知的活動,認知力,見当識の低下および疲労感,抑うつ,短気などに伴う気分変調
3)睡眠障害
4)筋容量と筋力低下による除脂肪体重の減少
5)内臓脂肪の増加
6)体毛と皮膚の変化
7)骨減少症と骨粗鬆症に伴う骨塩量の低下と骨折のリスク増加”

 

引用:「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群)診療の手引き」より
日本泌尿器科学会・日本 Menʼs Health 医学会
「LOH 症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会
https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/30_loh_syndrome.pdf
 
なぜこのようなさまざまな症状が起こるのか、その原因を見てみましょう。

1−1.原因は男性ホルモンの減少・発症年齢は特定不可

男性ホルモン(テストステロン)の分泌量は、20代をピークに加齢とともに低下していきます。男性ホルモンには、「筋肉や骨を作る」「意欲アップ」「男性機能の維持」などの働きがあり、男性ホルモンの低下によって体や心に不調があらわれます。

女性の更年期障害の場合、閉経前後に起こるのが一般的ですが、男性ホルモンの減り方は個人差があるため、30代で発症する方もいれば、更年期を過ぎた頃に発症する方もいます。全く発症しない場合もあり、発症年齢の特定が難しい病気です。

 

2.男性更年期障害を引き起こす副次的要因

男性ホルモンはストレスや生活習慣によって低下を早める場合があります。男性ホルモンの減り方に個人差があるのも、それぞれの生活環境が大きく関わっているからです。
ここでは、どのようなことが男性更年期障害を引き起こす副次的要因になっているのかをチェックしていきましょう。

 

2−1.運動をしていない

筋肉への刺激は男性ホルモンの分泌を高める効果があるため、日頃から運動をしていないと分泌量が低下してしまいます。また、肥満は男性ホルモンの分泌量を下げるといわれていることから、日常的に運動をして肥満を防ぐことは男性更年期障害の予防にもつながります。
ただし、運動のやりすぎは逆効果となり、男性ホルモンを低下させる原因になります。健康のために毎日激しい運動をしているという方も注意が必要です。

 

2−2.偏食が多い

栄養バランスの偏った食事は健康へ悪影響を与えるだけでなく、男性ホルモンの低下を引き起こします。原因として考えられるのが肥満からくる男性ホルモンの分泌量低下や男性ホルモンを作るための栄養不足です。

男性ホルモンを作るには、良質なタンパク質や亜鉛、ビタミンEなどの栄養を積極的に摂取するのが効果的で、【主食:3 主菜:1 副菜::2】を守りながら、栄養バランスのとれた食事をするのが理想といえます。

仕事が忙しくて適当に食事を済ましてしまう方は、男性更年期障害の発症リスクが高くなるため気をつけましょう。

 

2−3.喫煙やアルコール

喫煙は男性ホルモンの分泌量を増加させるといわれています。しかし、内臓脂肪の増加を引き起こすコルチゾールも増やすため、結果的に男性更年期障害だけでなく、メタボや生活習慣病のリスクを高めることになります。

また、適度なアルコール摂取は男性ホルモンの分泌量を増加させますが、長期的な過剰飲酒は男性ホルモンの低下を促します。

タバコやアルコールの過剰摂取は健康に大きな影響を与え、さまざまな病気の引き金となります。「タバコを吸わないと落ち着かない」「ストレス解消のために毎日たくさんのお酒を飲んでしまう」という方は男性更年期障害の発症を招いているかもしれません。

 

3.男性更年期障害を扱う診療科

男性更年期障害の症状は多岐にわたるため、どの診療科を受診すればいいのか迷うこともあるかもしれません。それぞれの症状を確認して、相談するべき診療科を把握しておきましょう。

3−1.頭痛やめまいは内科

男性更年期障害を発症すると、次にような身体症状が現れることがあります。

【主な身体症状】
・頭痛
・めまい
・ほてり
・多汗
・関節痛・筋肉痛
・筋肉低下
・肥満
・疲労感
・睡眠障害

のぼせやほてり、多汗は更年期障害の特徴的な症状で「ホットフラッシュ」と呼ばれるものです。他にも頭痛や睡眠障害、筋力低下などが起こる場合があります。身体的な症状を感じたら「内科」を受診しましょう。

 

3−2.性機能関係は泌尿器科

男性更年期障害を発症すると、次にような性機能症状が現れることがあります。

【主な性機能症状】
・頻尿
・ED(勃起不全)
・性欲の低下
・朝立ちの減少

勃起力が弱くなった、性的なことへの欲求が減ったなど、性機能関係の症状が現れたら男性更年期障害の可能性があります。また、夜中にトイレで起きることが多くなるなどの頻尿の症状も男性更年期障害によって起こります。

性機能の症状は「泌尿器科」で、男性機能の症状に詳しい泌尿器科医に診察をしてもらいましょう。

 

3−3.心の問題は精神科・心療内科

男性更年期障害を発症すると、次にような精神症状が現れることがあります。

【主な精神症状】
・意欲の低下
・集中力の低下
・無気力
・憂うつ感
・不安感
・イライラ

ホルモンバランスの乱れは精神面にも大きな影響を与えるため、発症すると心に不調が起こる場合があります。
精神症状はストレスや疲れのせいと思い込んで放置してしまいがちですが、きちんと医師に相談することが大切です。心の問題を感じたら「精神科」や「心療内科」で精神科医に診察してもらいましょう。

 

3−4.男性更年期障害の専門外来があるのをご存知ですか?

女性に婦人科があるように、近年では男性の悩みを専門に扱う診療科も増えてきています。男性更年期障害の可能性を感じたら、「男性更年期障害専門外来」や「メンズヘルス外来」「男性性機能外来」などの診療科を受診するのも賢い選択肢といえますのひとつです。
内科・泌尿器科・精神科や心療内科など一般病院の専門外来だけでなく、男性の病気に特化した専門外来もおすすめです。

 

4.専門外来が各診療科と違う具体的なメリット

専門外来にはそれぞれの診療科とは違うメリットがあります。具体的なメリットを見てみましょう。

 

4−1.心身ともに複合的な症状に対応できる

男性更年期障害はひとつの症状が現れるよりも、複合的な症状が現れることが多くあります。精神的な症状と性機能の症状が同時に起きた場合、精神科と泌尿器科のどちらの診療科に行けばいいのか迷うこともあるでしょう。
専門外来では複合的な症状にも対応できるため、いくつも症状が起きている方におすすめです。

 

4-2.専門医師の診察を受けられる

専門外来では男性更年期障害の知識があり、治療実績も持つ専門の医師に相談できます。男性更年期障害は多様な症状があり、診断が難しいケースもありますが、正しい知識を持つ医師の診察なら安心して治療が受けられます。

また、男性更年期障害は男性ホルモン値(遊離型テストステロン値)の測定や総合的な検査を行い、適切な治療を診断することが重要です。
治療は男性ホルモンを補う「テストステロン(男性ホルモン)補充治療」を行うのが基本ですが、男性ホルモン値がそれほど低くない方や前立腺癌のある方は違う治療法を行います。自分に合った正しい治療法で早期改善を目指したい方は、信頼できる専門外来へ相談されることをおすすめします。

 

5.Dクリニック東京・Dクリニック大阪は男性の専門医師が治療にあたるため安心です!

Dクリニック東京・Dクリニック大阪は、男性更年期障害の専門外来を設けています。「男性力ドック」で総合的な検査を行い、診断結果をもとに男性の専門医師が診察をして治療をスタートします。

より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「Dクリニック東京の男性更年期外来」をご覧ください。

男性専用のクリニックですので、一般病院では相談しにくい悩みも話しやすい環境です。症状に不安を感じたら、気軽に相談してみましょう。

 

生活習慣指導などトータル的なアドバイスで男性更年期障害を治療する専門外来

男性更年期障害を改善するには、生活習慣の改善も大きなポイントです。
治療を行う専門外来では、生活習慣の改善点や男性ホルモンを高めるためのアドバイスを受けることもできます。
専門的な知識のある指導医に予防方法や生活改善について指導を受けたいという方は、専門外来を受診してみましょう。

 

 

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