バイアグラは一般的に広く普及しているED治療薬の一種です。
このページでは、バイアグラの特徴や効果についてお伝えいたします。
はじめに、バイアグラの特徴をお伝えいたします。このページでは、バイアグラの特徴や効果についてお伝えいたします。
バイアグラは世界で初めてのED治療薬として誕生し、世界中で広く普及しています。アメリカに本社を構える製薬メーカー「ファイザー株式会社」が製品化しており、最も認知されているED治療薬といっても過言ではないでしょう。
バイアグラは服用すれば勃起するという製品ではなく、服用後に性的刺激を感じることで勃起し、その勃起状態をサポートするといった位置付けです。そのため、性的興奮がなければ勝手に勃起することはなく、バイアグラの服用によってずっと勃起した状態になることはありません。
バイアグラはアメリカで1998年に販売開始されました。日本での承認は1999年1月で、海外製の薬の中でも異例のスピード承認と言われています。本来、日本で海外製の薬が承認されるまでには10年ほどかかりますが、バイアグラはアメリカで販売開始された翌年に承認されています。
アメリカではバイアグラが爆発的に普及し、日本でも新薬として大変注目されていました。しかし、日本ではまだ販売されておらず、個人輸入で手に入れようとする方が増えたのです。その結果、バイアグラの使用禁忌を知らずに服用し、重篤な副作用が生じるという事例が発生してしまいました。このような背景から、バイアグラは異例の速さで審査が進んでいったのです。
バイアグラの有効成分は「シルデナフィル」です。もともと狭心症の薬として開発されていましたが、陰茎勃起の作用がみられたことからED治療薬としての治験が始まりました。
バイアグラの効果と併せて、勃起の仕組みについても解説いたします。
1.性的刺激を受ける
2.脳内の中枢神経が興奮して「cGMP」という物質が合成される
3.男性器の海綿体(スポンジのような組織)の
平滑筋(血管壁の筋肉)がゆるむ
4.男性器に多くの血液が流れ込む
5.勃起する
男性が性的刺激を感じると、脳の中枢神経が興奮します。その後「cGMP」という物質が合成され、男性器の海綿体(スポンジのような勃起性組織)にある平滑筋(血管壁の筋肉)がゆるみます。すると、男性器に多くの血液が流れ込み勃起した状態になるのです。
しかし、勃起状態が続くと不都合なため、勃起を抑える酵素の「PDE-5」が「cGMP」を分解し、性的興奮が収まると勃起が収束していきます。
この「PDE-5」が性行為時にも優勢になってしまう状態をED(勃起不全・勃起障害)と呼ぶのです。
バイアグラには「PDE-5」の働きを抑える作用があります。そのため、勃起状態を継続させることが可能です。
バイアグラは4〜5時間ほど効果が続くと言われています。
服用より40分〜1時間ほどで体内に成分が吸収されていくため、性行為の1時間前に服用するのが良いでしょう。
バイアグラの飲み方についてお伝えいたします。
バイアグラは4〜5時間ほど効果が続くと言われています。バイアグラは性行為の1時間前に服用するのが効果的だと言われています。服用後40分〜1時間ほどで効き目があり、効果の持続時間は4〜5時間程度です。
バイアグラは他のED治療薬と同様、1日1錠の服用となります。24時間あければ連日服用することも可能です。
バイアグラは腸から成分が吸収されていきます。食後に服用すると腸に油の膜が貼り、成分の吸収を阻害してしまうため、食前の服用が推奨されているのです。バイアグラの服用より30分ほど経ってから食事をしてください。どうしても食後の服用になってしまう場合は、油分の少ないうどんやそばなどを選ぶようにしましょう。なお、バイアグラを服用しても効かないといった場合には、まずは服用するタイミングを見直してみてください。
グレープフルーツジュース
バイアグラはグレープフルーツジュースで服用しないでください。薬が効きすぎてしまい、思わぬ副作用が生じる可能性があります。基本的には水が最適ですが、ない場合はお茶や清涼飲料水で服用しましょう。
バイアグラとお酒の併用には、良い影響と悪い影響があります。
性行為に対して緊張感を抱く人の場合、適度なアルコールの摂取はリラックス効果が期待できるため、バイアグラの効果を高めることに繋がります。しかし、アルコールの過度な摂取は、勃起しづらくなったり、射精できなくなったりと、様々な悪影響が懸念されるのです。また、アルコールもバイアグラも血管拡張作用があり、同時に摂取することで貧血気味になることが考えられます。
低血圧の方、お酒に弱い方は、バイアグラとお酒を併用するのは避けたほうが賢明です。
循環器 | |
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1%以上 | 血管拡張(ほてり、潮紅)(5.78%) |
0.1~1%未満 | 胸痛、動悸、頻脈 |
0.1%未満 | 高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック、末梢性浮腫 |
頻度不明 | 心筋梗塞※、低血圧、失神 |
精神・神経系 | |
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1%以上 | 頭痛(3.87%) |
0.1~1%未満 | めまい、傾眠、昏迷 |
0.1%未満 | 異常感覚、下肢痙攣、記憶力低下、興奮、緊張亢進、錯乱、思考異常、神経炎、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力 |
頻度不明 | ー |
肝臓 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | AST増加 |
0.1%未満 | ALT増加、LAP上昇、LDH増加、血中トリグリセリド増加、γ-GTP増加、血清リン脂質上昇、血中アミラーゼ増加、血中アルブミン減少、血中ビリルビン増加、総蛋白減少 |
頻度不明 | ー |
消化器 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | 悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛 |
0.1%未満 | おくび、胃炎、胃不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、白舌、腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害 |
頻度不明 | ー |
泌尿・生殖器 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | 悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛 |
0.1%未満 | 陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続 |
頻度不明 | 勃起の延長、持続勃起、尿路感染、前立腺疾患 |
呼吸器 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | 鼻炎 |
0.1%未満 | 呼吸障害、鼻閉、咽頭炎、喘息 |
頻度不明 | 鼻出血、気道感染症、副鼻腔炎 |
筋・骨格系 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | 関節痛、筋肉痛 |
0.1%未満 | 骨痛、背部痛 |
頻度不明 | ー |
皮膚 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | 発疹 |
0.1%未満 | 骨痛、背部痛 |
頻度不明 | ー |
血液 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | 発疹 |
0.1%未満 | ヘマトクリット減少、ヘマトクリット増加、ヘモグロビン減少、リンパ球減少症、リンパ球増加症、好酸球増加症、赤血球減少症、赤血球増加症、白血球増加症 |
頻度不明 | ー |
感覚器 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | 眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害 |
0.1%未満 | 眼乾燥、眼痛、屈折障害、光視症、味覚異常、味覚消失、流涙異常、羞明 |
頻度不明 | 霧視、視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞、突発性難聴 |
その他 | |
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1%以上 | ー |
0.1~1%未満 | CK増加、疼痛、熱感 |
0.1%未満 | BUN増加、インフルエンザ症候群、リンパ節症、血中ナトリウム減少、血中リン増加、体重増加、血中尿酸増加、ウロビリノーゲン陽性、尿中ブドウ糖陽性、尿中赤血球陽性、尿中蛋白陽性、疲労、無力症 |
頻度不明 | 過敏性反応、感染症 |
発現頻度は勃起不全の適応に対するシルデナフィルクエン酸塩錠承認時の国内臨床試験、外国で実施された第Ⅱ相/第Ⅲ相試験、及び使用成績調査の結果に基づいている。
因果関係は明らかではないが、市販後において本剤投与後に心筋梗塞が発症したとの報告がある。
バイアグラの添付文書に記載されている副作用は上記の通りです。「顔の火照り」「目の充血」などが起こりやすい症状ですが、時間の経過とともに軽快していきます。なお、バイアグラは直接的に心臓に負担をかけることはありませんが、性行為によって心臓に負担が生じる場合があるため、心臓に疾患のある方は必ず医師にご相談ください。
上記に当てはまる方はバイアグラを服用いただけません。あらかじめご了承ください。
バイアグラは医師の診察と処方が必要な医薬品のため、インターネット上の個人輸入の通販サイトで購入するのは避けましょう。バイアグラが安い値段で販売されていたり、日本で承認されていない「100mg」のバイアグラ(日本で承認されているのは最大「50mg」)が販売されていたりしますが、偽物が紛れている可能性があります。偽物のバイアグラを服用すると予期せぬ副作用が生じる危険性があるため、自己判断での購入はしないでください。安心・安全な使用のためにも、バイアグラの使用を希望される場合は医師にご相談ください。
(※日本で購入・処方された医薬品は、万が一副作用が生じても「医薬品副作用被害救済制度」が適用される場合があります。これは、処方された医薬品による副作用が原因で、治療費がかかったり、仕事ができなくなったりした場合に補償を受けられる制度です。この制度は、未承認の海外製医薬品を個人輸入の通販サイトで購入した場合には適用されません。そのため、安心・安全なED治療のためにもバイアグラは専門のクリニックで処方してもらいましょう。)
ED治療薬単体(バイアグラ、レビトラ、シアリス)の処方を行っております。またED治療機器「レノーヴァ」による治療中に、相乗効果を期待してバイアグラを処方する場合もあります。医師、スタッフにお気軽にご相談ください。
主なED治療薬「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」の違いについては下表をご確認ください。
なお、Dクリニック東京では、いずれの治療薬も単体での処方はしておりません。ED治療機器「レノーヴァ」での治療中に併用処方もしております。
バイアグラ | |
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特徴 | 世界初のED治療薬。世界的に有名なため安心感が高い。 |
有効成分 | シルデナフィルクエン酸塩 |
容量 | 25mg・50mg(100mgは国内未承認) |
作用時間 | 25mg:4時間ほど 50mg:5時間ほど |
レビトラ | |
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特徴 | 水に溶けやすく即効性がある。硬さが出やすいのも特徴。 |
有効成分 | 塩酸バルデナフィル水和物 |
容量 | 5mg・10mg・20mg(100mgは国内未承認) |
作用時間 | 10mg:5~6時間ほど 20mg:8~10時間ほど 50mg:5時間ほど |
シリアス | |
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特徴 | 緩やかな効果が長時間続く。 |
有効成分 | タダラフィル |
容量 | 5mg・10mg・20mg |
作用時間 | 10mg:20~24時間ほど 20mg:30~36時間ほど |
バイアグラは医師の診察と処方が必要なため、市販では購入できません。個人輸入の通販サイトでは購入できる場合がありますが、偽物が紛れている可能性が高く、重篤な副作用を引き起こす危険性があるため、自己判断での購入は避けるのが賢明です。
バイアグラにはジェネリック医薬品があります。Dクリニック東京においてもジェネリック医薬品をご用意しております。医師、スタッフにお気軽にご質問ください。
バイアグラは保険適用されません。全額自己負担となります。
バイアグラは毎日服用しても問題のない薬ですが、必ず24時間あけるようにしてください。
バイアグラは衝撃波によるED治療「レノーヴァ」と併用することが可能です。レノーヴァはEDの原因にアプローチするため、根本的なED治療ができます。対してバイアグラは、一時的に勃起力をサポートする薬のため、レノーヴァによる治療中にも満足いく性行為を行えるよう処方させていただきます。
バイアグラの服用によって連続射精が可能になる場合がありますが、何回性行為をできるかは個人差があります。なお、長時間の効果を求める場合にはシアリスがおすすめです。
バイアグラの服用によって連続射精が可能になる場合がありますが、何回性行為をできるかは個人差があります。なお、長時間の効果を求める場合にはシアリスがおすすめです。
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