男性更年期がわかる基礎情報

あなたのそれ「男性更年期」かも?病院に相談するタイミングは?

公開日 : 2018.05.12 更新日 : 2023.04.14

男性更年期障害の症状

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女性だけではなく、更年期は男性にも起こりうる病気です。
イライラや疲労感、男性機能の低下といった症状を感じたら、男性更年期障害(LOH症候群)かもしれません。
まずはどんな病気なのか知るために、男性更年期の特徴や原因、改善策、病院に相談するタイミングをチェックしましょう。

1.「男性の更年期」とは?

男性更年期にはどんな特徴があるのでしょうか?
ここでは女性の更年期との違いや具体的な症状を確認していきます。

1-1.女性の更年期との違い

更年期は性ホルモンの減少によって、身体にさまざまな不調が起こる病気のことです。女性と男性では発症の原因となる性ホルモンや発症時期に違いがあります。

女性
・エストロゲン(女性ホルモン)の減少が主な原因
・閉経前後に起こりやすい

男性
・テストステロン(男性ホルモン)の減少が主な原因
・40歳後半から起こりやすい(20代から発症するケースもある)

女性の場合、閉経前後に急激にエストロゲンが減少することで体に不調を感じやすくなります。男性更年期障害の原因となるテストステロンは、20〜30歳頃をピークに徐々に減少していくため、症状も徐々に現れるのが特徴です。

1-2.男性更年期障害の主な症状

男性更年期障害は、身体面・精神面・性機能面にさまざまな症状が現れます。

・身体的症状:疲労感・ほてり・発汗・筋力低下など
・精神的症状:イライラ・憂鬱感・不眠など
・性機能に関わる症状:頻尿・勃起障害・朝立ちがない・性欲が湧かないなど

男性更年期障害の症状で特徴的なのが「性機能障害」です。加齢や疲れのせいにしてしまいがちですが、原因に合わせてしっかりと治療することで改善が期待できます。

1-3.「ヒゲの伸びが遅い」原因は更年期障害?

テストステロンの分泌量が減少してくると、ヒゲの伸びが遅くなり、筋力も低下するなどの変化が起きます。

男性更年期障害の症状は徐々に現れることが多いため、なかなか気づきにくいのが特徴です。身体に変化が起きていないか日頃からチェックし、男性更年期障害の可能性を感じたら適切な対策をとりましょう。

2.男性更年期障害を改善する方法は?

男性更年期障害を改善するには、食事や睡眠への配慮が必要です。
ここでは、日常生活でのセルフケアについて解説します。

2-1.男性ホルモンを高めると言われる食べものを摂取する

男性更年期障害の予防や改善には、テストステロンを高める食材の摂取が効果的です。

・卵・肉類・魚・乳製品・豆類など(タンパク質)
・玉ねぎ・ニンニク・ニラなど(含硫化合物)
・オリーブオイル・アーモンド・アボカド・赤身肉など(脂質)
・牡蠣・ホタテ・しじみ・豚レバーなど(亜鉛)

テストステロンを高め、筋力アップにもつながるタンパク質は特にしっかりと摂取しましょう。男性力アップに効果が期待できる食べものを組み合わせるよう意識して、栄養バランスに優れた食事をとることが大切です。

2-2.十分な睡眠でホルモン増加

ストレスや不規則な生活は、テストステロンを減少させる原因になります。テストステロンは眠っている間に分泌されるため、睡眠時間が少ないとテストステロンを十分に分泌できなくなってしまいます。

睡眠はストレス解消や疲労回復のためにも必要な時間なので、しっかりと確保し、質のいい睡眠がとれるよう心がけましょう。

2-3.市販薬を試してみる

男性更年期障害の改善には、サプリメントや漢方薬、男性ホルモンの投与などが役立ちます。

・サプリメント
男性更年期障害から起こる性機能の低下に有効といわれるサプリメントには、

・マカ
・トンカットアリ
・クラチャイダム
・亜鉛

などがあります。

過剰摂取に注意して、性機能向上・滋養強壮に効果が期待できるサプリを上手に活用しましょう。

・漢方薬

男性更年期障害の治療では漢方薬が用いられることもあります。

代表的な漢方薬には、

・八味地黄丸:性欲の減退・性機能の低下の症状を改善する
・補中益気湯:疲れが取れない・気力低下の症状を改善する
・柴胡加竜骨牡蠣湯:気分の落ちこみ・イライラを抑える

などがあります。

市販薬やサプリメント、漢方薬は症状に合わせて使用する必要があります。体質や持病のある方は使用できない場合もあるため、自己判断はせずまずは専門医師に相談するようにしてください。

・ホルモン剤(内服薬・クリーム)
男性ホルモン(テストステロン)を補うための内服薬とクリームがあります。

内服薬:経口投与で男性ホルモンを補う。
クリーム:男性器に直接塗って血中から男性ホルモンを吸収する。

医薬品を購入する際は、薬剤師から説明を受ける必要があります。お薬の情報をしっかりと把握して正しく使用しましょう。ちなみに、市販薬ではありませんが、男性更年期専門のクリニックで男性ホルモンを注射で体内に直接体内に取り入れる注射をする方法もあります。いずれも正しい知識を持った医師・薬剤師に相談して治療をスタートしましょう。

3.もしかして更年期障害?いつ病院に相談する?

更年期障害の疑いを感じたら、なるべく早い段階で病院に相談することが大切です。

3-1.自主的な改善法の効果が見られない

食事や生活習慣を改善しても効果が得られない場合、行っている方法を見直す必要があるかもしれません。やみくもに対策をとると、かえって症状を悪化させる可能性もあるので、改善が見られないなら速やかに病院に相談しましょう。

3-2.なにをやっても楽しくない

テストステロンが減少すると、うつ症状が現れることがあります。「何をしても楽しくない」「憂鬱な気分になる」など、精神的な変化を感じたら病院で診断してもらうのが賢明です。

3-3.周りの人に相談しにくい症状がある

勃起力の低下など、男性機能の症状はなかなか人に相談しにくいものです。そのまま放っておくと、夫婦関係に問題が生じるきっかけになり得るかもしれません。症状が悪化する前に、男性更年期障害を専門的に取り扱う医師に相談することをおすすめします。

4.病院は何科を選べばいい?

病院で男性更年期障害かどうか判断を仰ぐにあたって、自分の症状に合った診療科で診断してもらう必要があります。
一般病院には内科・外科・皮膚科・心療内科などさまざまな診療科があり、実際に出向く際はどこに行けばいいのか迷ってしまいます。

ここでは、症状によって何科を選ぶのが適切なのかを具体的に見ていきましょう。

4-1.頭痛やめまい、ほてりなら「内科」

頭痛・めまい・ほてりなど、身体的な症状を感じた時は、内科クリニックに相談してみてください。

疲労感や肩こりなどの症状も、日頃の疲れのせいだと決めつけずに、早めに治療を受けることが重要です。また、男性更年期障害は糖尿病を併発させるケースもあるため、不安な方は糖尿病内科も受診してみましょう。

4-2.性欲の低下や頻尿なら「泌尿器科」

性欲が湧かない、勃起しない、トイレが近いなどの症状を感じたら、泌尿器科クリニックに相談しましょう。

男性更年期障害以外にも、勃起障害は「動脈硬化」、頻尿は「前立腺肥大症」が原因で起こっている可能性もあります。正しい対策をとるためにも、早めに受診することをおすすめします。

4-3.不眠、イライラには「精神科・心療内科」

眠れない、寝つきが悪い、イライラするなど、精神的な症状を感じたら精神科や心療内科クリニックを受診しましょう。

精神的な症状はうつ病と間違えやすいため、抗うつ薬で治療して改善が見られないケースもあります。
男性更年期障害に詳しく、しっかりと症状を見極めてくれる病院への相談をおすすめします。

5.あらゆる症状を一気に相談したいときや男性更年期かどうかわからないときは?

いろいろな症状を一気に相談したい時や、ハッキリとどの症状かわからない時はどうすればよいのでしょうか。

5-1.男性の更年期専門外来を訪ねる

男性更年期障害は複合的に症状が出る場合もあるため、どの診療科に行こうか悩むこともあるでしょう。そんなときは、専門外来のある病院や専門クリニックを受診するのがおすすめです。

男性の悩みを専門に扱っており、男性更年期障害の知識も深いので、患者一人ひとりに合った最善の治療を受けられるメリットがあります。

5-2.男性更年期専門のドックを受けてみる

一般的な検査で男性更年期障害を診断するには、問診のほかにテストステロン値を測定するための血液検査や尿検査などを受ける必要があります。

専門外来のある病院や専門クリニックでは、通常よりも詳しい検査ができるドックを行っていることがあります。さまざまな側面から総合的に原因を突き止めて症状を判断できるため、今の状態をしっかりと把握して適切な治療を受けたい方におすすめです。

6.あらゆる症状を総合的に判断したいなら、男性更年期障害の外来がある専門病院でチェック!

Dクリニック東京・Dクリニック大阪では、さまざまな検査で総合的に診断する「男性力ドック」を実施しています。身体・心・性に起こる不調の原因を正しく見極め、適切な治療や日常的な健康管理に役立てられる心強い検査システムです。

男性更年期障害の治療が必要になった場合は、注射によるテストステロン(男性ホルモン)補充治療やテストステロンクリームの塗布などの治療を行っていきます。
男性ホルモン補充治療は1ヵ月~数ヶ月に1回の通院で治療が可能。これならクリニックから遠距離にお住まいの方や多忙な方でも安心ですね。

男性更年期に関する悩みを抱えている方、男性更年期障害かわからない方がいらっしゃいましたら、まずは専門医師に相談するのがオススメです。

より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「男性更年期 専門外来での治療について」をご覧ください。

▶男性ならではの悩みに幅広く応える専門病院

テストステロン値の減少には個人差があり、更年期障害を発症しない方もいれば、働きざかりの20代〜30代で症状を感じる方もいます。

更年期の症状は、前立腺肥大症・糖尿病・うつ病など他の病気と間違えやすいため、安易に自己判断せずに専門医師に診断してもらうことが重要です。

相談しにくい男性特有の悩みでも、男性更年期障害の治療実績を多数持つ専門病院なら安心して話せます。治療内容や治療にかかる期間・費用、休診日なども考慮して、信頼できる専門病院で治療をはじめましょう。

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